MSの改造・整備

<MSの改造>
   MSは改造することによってその能力値を強化することが出来ます。
   MSは最初、改造段階が0になっています。1段階改造するにはMSの改造費を支払いMS工学にMSの機体疲労値の修正を加え判定を行います。
   改造費はMSコスト×100の10%です。改造が成功したら機体疲労値が1上昇し、以下の中から効果を1つ選択できます。
   改造が失敗したら機体疲労値が1上昇するだけです。改造はMSの改造限界値まで行えます。


    ・体力、耐久力、威圧力が各1ずつ上昇する。
    ・敏捷力1つと体力か耐久力のいずれか1つ上昇する。
    ・威圧力が2上昇する。
    ・本来移動できない地形を除く、地形の移動力を+1にする。
    ・最大HPの20%分上昇する。
    ・固定装備の受動防御が1点上昇する。
    ・防護点が現在地の20%(端数切り上げ)上昇する。
    ・メインパワーが現在の20%(端数切り上げ)上昇する。

<装備の改造>
   MSが持つ装備(主に武装)も改造することが出来ます。
    ・装備の正確さが+2になり致傷が+2上昇する。
    ・武装の致傷が1D+2上昇する。
    ・武装のエネルギー消費が20%減少する。
   この改造はMSの改造限界値とは別に、すべての装備で一律1段階まで改造できるものとします。

<特別な改造>
   MSのタイプを改造します。
   (例)宇宙世紀標準型MSにN.J.C.を搭載する
       宇宙世紀型のMSがコズミック・イラにやってきたとしたら、ニュートロンジャマーの影響でまず動くことが出来ません。
       それを動かすための改造が、このN.J.C.搭載です。まずN.J.C.を入手しなければいけません(非常に入手困難)。
       改造にはMS工学にMSの機体疲労値を加え、難易度としてー3の修正が加わります。


<MSの整備>
   MSがHPに受けたダメージを回復させるには、MS整備をするしかありません。MSのHPは基本的に戦闘中は回復しません。
   MSを整備するには以下の手順で行います。

  1.故障の具合をMS工学で判定します。機体疲労値がマイナス修正になります。

  2.MS工学技能の成功度がMSの整備費になります。
      ※基本整備費:MSコスト×100の20分の1(例:コスト総計500の機体整備費は2500)
    MS工学にクリティカルで成功・・・基本整備費の50%引き
    MS工学に成功・・・基本整備費20%引き
    MS工学に失敗・・・基本整備費×(失敗度×10%)アップ(最大でも+50%まで)
    MS工学にファンブル・・・基本整備費+50%アップ

  3.MS整備技能でHP回復の判定を行います。判定に成功すれば成功度1につき最大値に対し20%のHPを回復させます。
    失敗すると最大HPの20%だけ回復し、機体疲労値が1つ増えます。
    この時クリティカルで成功すると、機体疲労値も1回復します。

  4.MSのパワーを回復させます。これには整備判定は不要で、パワー50点につき1分かかります。
    デュートリオンビームなどを用いれば、1ラウンドで全回復します。
    また、核融合炉型、太陽炉搭載型などの半永久エンジンはMSを非稼働状態にしておくと1分につき10点ずつ回復していきます。
    回復はまずメインが優先され、次にプライマリとセカンダリが同時に行われます。メイン2000、プライマリ1000、
    セカンダリ500のN.J.C.機体の場合、整備場で補充すれば40分後にメインがフルパワーとなり、その後10分でセカンダリが、
    さらに10分でプライマリが満タンになります。

    パワーの回復に必要な費用は、メインとプライマリかセカンダリの高い方の値を合計した値が基本額となります。
    先の機体でいえば、基本料3000が回復に必要な額です。

   「機体疲労値」を治すためにMS整備を行うこともできます。が、この場合MSのHPは満タンでなければいけません。
   普通の整備と同じ費用と時間がかかりますが、機体疲労値は1D+1点回復します。

   MSの整備を整備点に頼んだときは大抵「基本整備費」を要求されます。MS工学が成功した20%分が整備点のもうけになるのです。
   これは標準的なMS世界の整備費です。MSがポピュラーな世界ならもっと安くてかまいませんし、
   整備部品が手に入りにくかったりするならもっと高くても構いません。


<機体疲労値>
   MSの改造や整備が失敗するたびに、MSは全体の構造が脆くなっていきます。MSの傷み具合を表すのが「機体疲労値」です。
   機体疲労値は耐久力の現在値を減少させていきます。最大でMSの耐久力まで機体疲労値はたまります。
   改造や整備をクリティカルで成功させると、機体疲労値が1つ減ります。


<MSの改造・整備時間>
   MSの改造・整備時間はMSのサイズや整備状況によって変化します。基本整備時間は24時間です。これに以下の修正が加わります。

  サイズによる修正
   通常サイズのMSでは時間は100%です。巨大なサイズになると、「巨大」Lvが1ごとに+50%の時間が必要となります。

  必要員数
   MS整備技能を持つ員数です。MS1機に最低でも2人の員数が必要で、最大12人まで動員できます。
   また、MS整備をLv16以上習得している作業員は熟練工とみなし、最低でも1人は必要です。

  動員数増加による時間短縮
   12人以上の作業員が整備に加わる場合、1人につき6%時間を短縮できます。熟練工の場合は1人につき12%です。
   なお、整備時間は最大で短縮させても0にはならず、最低でも10分はかかります。

  整備時間は実作業時間ではありません。作業員が休んだり食事したりする時間を含んでいます。
  もしも突貫作業で整備するのなら整備時間はさらに半分になります。
  ただし突貫作業の整備が終わった後、作業に携わった全員が最低12時間は休まなければ、全員のMS工学とMS整備にー4修正が加わります。
  おそらく、熟練工も作業員並の腕前になってしまうでしょう。

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